環境技術
環境対策として、クロムフリー処理(ノンクロム処理)も可能です
アルミ加工品記事に対し塗装工事を行う場合、前処理工程として、六価クロメート化成被膜処理が、一般的に行われてきました。欧米においても長期にわたり採用されてきましたが、近年地球環境汚染問題の防止が叫ばれており、わが国においても六価クロメートに対し厳しい規制が課せられております。
弊社も創業以来40数年以上クロメートによる化成被膜処理を行ってきましたが、2005年より日本パーカーライジング株式会社様と共に完全ノンクロメート被膜の開発をしてまいりました。日夜テストを繰り返し、薬剤の改良等、あらゆる実験の結果、2008年10月には今現在使用致しております物質と同等品、すなわち六価クロメート化成被膜と同等の性能を発揮できるクロムフリー処理が完成致しました。各種の塗料及び高温フッソ樹脂焼付塗料等、さらに再処理加工等テストにも合格し全く問題ございません。
2008年、弊社松原工場に完全クロムフリー、ノンクロメート化成被膜処理ラインを新設いたしました。1槽分(L5,000mm×W500mm×H1,300mm)クレーン操作による作業手順になっております。
今迄、テスト用の小工事をこなすなか、大型工事としては、アルミルーバー型材に木目調塗装(高温フッソ樹脂 カイナー500使用)をほどこし、約1,500m2程仕上げさせて頂きました。現場は、非常に過酷な条件の場所にあり、冬期は降雪及び凍結があり、夏期は赤外線を全面に受ける位置にあります。本来塗装の暴露テストに使用されるような場所であり、弊社も耐候性を問うのに最適な条件だと思い作業を進めました。塗装本来の性能が発揮されるものと確信致しております。その結果の観測をつづけていくものです。
現在、日本パーカーライジング株式会社 倉敷研究所及び沖縄県にてテストピース暴露試験の最中で、弊社での暴露試験も良好な結果を出しております。
ノンクロメート化成被膜が必要とされる物件に関しましては、是非弊社にお問合せください。