塗装について

塗装の目的

物の保護

塗料を物の表面に塗装することで丈夫な皮膜を作り物を保護することである。

物の美粧

物に美観や表示を与える手段として使われることがある。

特殊な機能性の付与

塗膜に色々な機能を与えることにより物の価値を高めることである。例として、光触媒・蓄光・蓄熱・防カビなどの機能を持った塗料があり、これらを総称して機能性塗料という。

木目・石目・テラコッタ塗装に関してのご案内

弊社特許技術、水平長尺塗装により可能な塗装!

写真:塗装サンプル

木目・石目・テラコッタの塗装に使用しております高温焼付け形フッ素樹脂塗料は、非粘着性で、融点の低い、結晶質のPVDF樹脂(ポリフッ化ビニリデン樹脂)を特殊アクリル樹脂に分散させたもので、オルガノゾル系の焼き付け形フッ素樹脂塗料です。着色顔料には、耐候性に最も優れた焼成顔料(セラミック系)を使用しています。PVDFは、耐候性、耐薬品性、耐汚染性、耐熱性、耐寒性、耐摩耗性、そして後加工性などに極めて優れた性能を備えています。
同種の樹脂は、東京スカイツリーにも採用されており、内側のエレベーター周りや、観覧部の曲げ物関係及び低層階の軒部分などあらゆる所に使用されております。(合計約20,000m2)。
光沢は、30〜40グロス前後(3分艶)で、塗装品質は卓越した性能を持ち、20年以上の耐久性が実証されています。

高温フッ素樹脂焼付け(カイナー500)塗料による木目・石目・テラコッタ調塗装の優れた点をご説明いたします。

  1. 外装塗料として、カイナー500は、その耐候性において、30年以上の実績があります。
  2. 木目・石目調・テラコッタの塗装は複雑なアルミ形材の溝部(細部)にも可能です。
  3. 小ロットにも対応可能です。
  4. 標準色以外にも、多数の注文色に対応可能です。
  5. 柾目以外の板目・節目は表現できかねますが、模様が消えることなく、超耐候性を誇ります。
  6. 塗装は、印刷フイルムシート貼りに比べ、優美さには劣りますが、外部用としては模様が不揃いな分、自然に近く感じられます。
  7. 一般に印刷フイルムシート貼りに比べ、塗装の方がコストが安く上がります。
  8. 印刷フイルムシート貼りと違い、同じ模様が絶対に出ない設計をしておりますので、見た目がより本物の木に近づきます。
  9. 傷がついた時に補修ができます。
  10. 接着剤を使用しないため、剥がれてくる心配がありません。(下地クロムorクロムフリー処理をしているため剥離を起こしません)
  11. 模様を大きく(粗く)することが可能です。

塗装材料

注文仕様

木目・石目・テラコッタ塗装の最大可能寸法

木目のみ:W2,000mm × L10,000mm
石目・テラコッタ:W2,000mm × L6,000mm

環境対応

環境対応として、クロムフリー処理(ノンクロム)も可能です。海外用にお使いの際に最適です。

塗装の種類

フッ素塗装

耐久性や耐候性などの化学的性質の安定性が高く、主に高層ビルの外装などに使用される。
耐候性は20年以上と言われ、建築業界で使用されている塗料の中では最もグレードの高い塗料である。一般には、力イナー500樹脂を含む高温焼付形の力イナータイプと、ルミフロン樹脂を含む中温、低温形のルミフ口ンタイプに分かれる。力イナータイプは、240℃前後で焼付をするが、艶(一般的には3分艶)、色調に制限が多い。ルミフ口ンタイプは常温〜170℃の焼付で、力イナータイプと比較すると、艶・色調の調色範囲が広い。

ウレタン塗装

内装・外装と幅広く使用される。耐候性も10〜12 年とアクリル樹脂塗料よりも優れ、1液性と2液性の塗料がある。1液性のものはアクリル樹脂塗料と同様で熱硬化形であり、2液性のものは硬化剤によリ常温で硬化するため現場補修用などで使われるととが多い。

アクリル樹脂塗装

一般的に使用されている焼付塗料の中ではより安価で、変色が少なく主に内装で使用されることが多い。熱硬化形の塗料が多く、160℃〜180℃前後の熱を加えて初めて硬化する。メラミン樹脂塗料と比較すると、耐候性、耐薬品性も優れているが、塗膜の耐候性は約5〜7年と言われ、外装、特に超高層には向かないと思われる。

低汚染形フッソ樹脂焼付塗装

塗膜表面の汚れが付きにくい、しみ込みにくい、取れやすく親水機能を付与することで、優れた低汚染性を発揮する。雨水が流れる時に、塗膜と汚れの聞に水が浸透し汚れを浮き上がらせることで洗い流し、汚れを落とすしくみである。
親水化塗膜は降雨による大気汚染物質などの洗浄性をもつため、雨垂れ汚れの防止機能をもち、静電気の帯電低減化機能をも持っている。

機能性塗料塗装

光触媒、遮熱、抗菌、蓄熱、防力ビなど、塗料本来の基本的性能以外の機能をもつ塗料。
地球環境の保全が問題になっている現在、様々な分野で地球に優しい技術の開発利用が検討されている。

温度 特徴 仕様※ つや 工程 焼付条件 クリヤー塗装 期待耐用年数
膜厚(μm) 焼付条件
高温 熱可塑形ふっ素樹脂
カイナー500ベース
S 3 限定色 2Coat
1Bake
230℃
5分
20年以上
高温 熱可塑形ふっ素樹脂
カイナー500ベース
M 3 限定色 3Coat
2Bake
230℃
5分
10〜15μm 230℃
5分
20年以上
中温 熱硬化形ふっ素樹脂
ルミフロンタイプ
S 3〜8 限定色 3Coat
1Bake
160℃
20分
    20年以上
中温 熱硬化形ふっ素樹脂
ルミフロンタイプ
M 3〜8 限定色 4Coat
2Bake
160℃
20分
10〜15μm 160℃
20分
20年以上
中温 熱硬化形1液ウレタン S・M 5〜8 全色 3Coat
1Bake
160℃
20分
    10〜12年
中温 熱硬化形アクリル樹脂
標準仕様
S・M 3〜8 全色 3Coat
1Bake
180℃
20分
    5〜7年
常温 ふっ素樹脂(2液)
常温または強制乾燥
S 3〜8 限定色 3Coat
2Bake
100℃
20分
    20年以上
常温 ふっ素樹脂(2液)
常温または強制乾燥
M 3〜8 限定色 4Coat
3Bake
100℃
20分
10〜15μm 100℃
20分
20年以上
常温 ウレタン樹脂(2液)
常温または強制乾燥
S・M 3〜8 全色 3Coat
2Bake
100℃
20分
    8〜10年

仕様詳細:ソリット(S)、メタリック(M)

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